携帯電話業界において、旧来の携帯からスマートフォンに移行して利益を出し続けているのはSamsungだけ。ゲームのルールの変更にさっさと気がついて投資戦略や自社の体制を変えられたのが鍵。
Nokiaは失敗した。
Winner takes All の世界でAppleの勝利
勝者はAppleでもSAMSUNGでもなく「Qualcomm」です。
一般にはあまり知られていないかもしれませんが、iPhoneもGALAXYもスマホの基幹部品であるチップセットはQualcommが供給しており、スマホ全体の80%近くのシェアをおさえています。3Gの基本特許もQualcommが持っており、ほぼ全ての携帯端末メーカーはQualcommに上納金(特許料)を納めてスマホを作らせてもらっているわけです。
パソコンの覇者がIBM、Compaq、HP、と変遷していっても中身は一貫してIntelが君臨し続けているのと同じ構図です。
業界の一番の注目はHuaweiですよね。人民解放軍のフロント企業とも言われており、アメリカはスパイ企業として警告を発していますし、この前オーストラリアは安全保障局の勧告で光ファイバー計画の入札から排除しましたが、日本では既に経団連に加盟しており大きな問題にはならないでしょう。昨年スマホ市場に参入し1万円のスマホで攻勢をかけ、既にLGのシェアに追いついており、2月に発表された最新機種では、性能はiPhoneやGALAXYも上回っており、これがうまくいけば来年の今頃はAppleやSAMSUNGと肩を並べているでしょう。Huaweiは新機種ではチップセットも自社で開発しておりQualcommの呪縛から逃れられる
タブレット戦争でマイクロソフトが自前のハードで勝負するのかと話題になっている