本を読んでいたら
定型うつ病では日内変動のパターンは
朝が一番気持ちが良くて、夕方になるに連れて次第に気分が悪くなるという
一方、メランコリータイプうつ病の場合には
朝に一晩気分が悪くて、夕方になるに連れて次第に気分が改善していくという
日本の多くの教科書には
うつ病の特徴として朝に一晩気分が悪くて、夕方から夜にかけて楽になるパターンの
日内変動を内因性うつ病の特徴としてあげていたものが多いと思う
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気分の日内変動が目印になるというのは
普通の気分変動は朝に清々しく夜に疲れるのとは逆に
朝に一番悪くて夜に楽になるという点が不思議だから
診断の目安になるということだ
エネルギーの原則から言えば
サラリーマンでも子供でも高齢者でも
朝のラジオ体操の時間には元気いっぱいで
昼に動いて疲れて夜には眠くなるわけだ
どういうわけか時間が経つにつれて段々楽になるというので
不思議、そこに診断価値がある
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我々が今まで診察してきた日内変動はメランコリータイプというような
比較的重症型のものだったのだろうか
あるいは都会型生活パターンなどが関係しているのだろうか
DSMのような世界基準を作るという場合には
人々の生活は実に様々であることも考慮しないといけない
電気がなければ実質、夜になったら寝るしかないだろう