不思議な夢だった
昔の場面がいろいろとコラージュされていて
それなりにひとつながりの物語になっている
尋常でない人物ととってもやばい場面の連続なのだが
その場面が新しく意味づけされて
夢だから当然であるが
いちいち納得の高度な説得力なのである
そーか!と思っていたが
目が覚めてみると
やはり何のことはない、夢なのである
考えてみると
それぞれの人間の存在などというものも
期待というか約束というか、そんなもので成立しているに過ぎないようだ
いなければいないで
それなりに困らないでやっていけると思う
人間の存在もこの社会も真空である
夢の中では夜空の星みたいなものだと説明されていた
その星がそこにあると思ってみているから
期待もするし、そこにあれば安心するのだが
なければないで別段困らない
人間の存在というものもその程度のものだ
というのである
おしどり夫婦の俳優が
飛行機から飛び降りて
タイミングよく紐を引っ張り
妻のパラシュートを開く
二人は親密に振る舞い
ナレーションが流れる