光トポグラフィーや血液検査で精神病を診断 NHK

光トポグラフィーや血液検査で精神病を診断
というのも意味はあるんですが
それが旧来の診断カテゴリーをそのまま診断するというのならば
元々の診断法が正しいのだから
無駄なような気がする

旧来の診断法ではっきりしなかったカテゴリーが
新しくもたらされるというのならば意味はあり
さらにその場合に治療法が違うなどとなると有意義なものになる
しかしそんなものでもない

新しい診断法で診断するとして
それが古い診断と一致するというのならば
結局古い診断が正しいわけだろう

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旧来診断でA,B,Cと診断されたグループを集めて
光トポグラフィーで特徴を検討して
診断するわけだけれども
それならば元々の診断が正しいわけで
元々の診断で用が足りるでしょう

見逃しということもある
本当は双極性障害だったけれども
躁病に気がつかなかったということもあるかもしれれない

しかし話はそれほど簡単ではない
生まれてはじめから単極性、双極性と固定していて、シゾフレニーも固定していると考えないと
話がうまくいかない

25歳まで単極性で経過して26歳から双極性になったという場合
単に診断が間違っていたのか
途中から疾病の性質に変化があったのか、そこはまだはっきりしていない

検査とか診断は現在の状態を確定するものなのか
それとも潜在的に持続的に内在する傾向について確定するものなのか
はっきりしない

経過診断と現在症診断はそれぞれに弱みがある

気質診断や遺伝に基づく診断などはもう少し基底部にある部分の診断なのであるが
光トポグラフィーやある種の血液診断がこういった多様な診断のレベルの
どのあたりをとらえるものなのかと言うことも今後の問題だろう

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「双極性障害をうつ病と誤診していた」なんて簡単に言うのだけれども
二つがどう違うのか「Nスペ」や「ためしてガッテン」系のチャラチャラ系は当然説明できないだろう
NHKでも「きょうの健康」のチームは比較的真面目でよいと思うが
彼らに双極性とうつ病の「違い」を聞いてみたらいい

昔は躁うつ病が基本で、うつ病はその中で躁病がないものの事だった。
だから単極性とも言った。
うつ病は双極性の特殊系だと考えられていた。

ところがある時期から遺伝研究がずんずん進んで
双極性と単極性は遺伝子が違うらしいと言い始めた。
それならば、特殊形と言うよりは、元々別の病気なのかなと思い始めた。

しかしその場合でも問題は残り、
双極性のうつ病フェーズのうつ病と
単極性のうつ病は同じなのか
という問題である。

違うという意見はあって、それは微妙な違いに属するのだけれども、
うつ病の非定型性とか、産褥期うつ病とか、持続期間、反復回数、初発年齢など
また一番大きいのは
発揚性気質とか循環気質とか精力性とかと呼ばれている
気質診断の領域である

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双極性障害と単極性うつ病で誤診の問題があるというのだけれども
両者の本質が分かっていない、関係が分かっていない、治療も分かっていない、今後変わってしまう可能性も大きい、
分かっているという人もいるけれども一人で分かっているだけで説得力はない、

さらにまた、うつ病だといわれてうつ病の治療を受けてきた、
それなのに双極性障害と診断された
それならば今での治療で治るわけがない
などというのであるが
それもまた不正確である 

双極性障害に単極性うつ病の治療をしても部分的には有効である
双極性障害の症状の大部分はうつ病なのだからうつ病の治療がきくことは当然である
ラピッドサイクラーになるとかそんなことはあるけれども、
今までずっとうつから解放されなかったというのであるから
ラピッドサイクラーではないはずだ

最近は各種病気の治療薬の相乗りがますます盛んになってきていて
統合失調症の薬を躁病やうつ病に使う
てんかんの薬を躁病やうつ病に使う
うつ病の薬を統合失調症に使う

こうしたところから
病気というものは、元々違うものなのではなくて、同じものの別の時期を見ているのではないかとの
疑いもある
最初はみんなうつ病に似ている
最後ははみんな認知症に似ている
その中間部で色々と特徴がある
でもその特徴にどれだけの意味があるのか
疑問である

もちろん
このそれぞれで
抗うつ剤の会社は抗うつ剤を売りたい
新規抗てんかん薬の会社はそれを売りたい
新規抗精神病薬の会社はそれを売りたい

脳に電極を入れたり
脳を電磁波で刺激したり(つまり電子レンジ状態にする、携帯電話でもできる)
そんなことはさてどうなのだろうか

愛する夫がそのような治療を受けるとして賛成するだろうか
うつがたとえ治らないとしても危険をおかすことはやめて下さいと妻の気持ちとしてはそうではないだろうか

例えば自分の夫がマイクタイソンみたいな人で
怖くて仕方がないという場合
頭に電極を入れるくらいは許されるかもしれない
頭蓋骨の外側から電磁波を送り部分的に刺激することも許されるかもしれない
しかしそれがどういう結果になるかはだれも保証してくれない
つまりどうなったとしても、いまよりはまし、という判断だろう
それってどうなんでしょう

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脳血流量を測定しているというが
それでは単純に逆立ちしたり
脚を高くして寝たらいいだろうか
あるいはうつぶせ寝をすることで
前頭葉の血流を保持できるかもしれない
仰向けに寝るのは一番損な感じはする 
一番は逆立ちですね、決まり

いや、そうではなくて、代謝の活発さが問題というのなら
そこだけ活発にする方法もある

いやそうではなくて
その部分を抑制したり促進したりする部分の活動調整だろうといえば
それは広く考えると脳の全体がプラスとマイナスで入り乱れる事になる

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むやみにグルコースを使っていることがいいことだとも言えないだろう
必要なとき必要な期間、休息をとって充電することは大切だ
そもそも人生にも生命にも関係のないNHKの撮影にどのくらい協力するかなんて
何の保証もない

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光トポグラティーでは
かなりひどい見逃しとかを防ぐことは出来るでしょうね
という具合である

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光トポグラフィーではこれまで研究で蓄えられてきたすべて
の結果を総合して
先行研究を無力にする形で
光トポグラフィーだけがあればいいのだとは言わないだろう

では
既往歴と光トポグラフィーの所見が食い違うとき
既往歴が間違いだと言うのだろうか

そんなはずはないのであって
食い違いには興味深い事実が潜んでいるに違いないから時間をかけて研究しようということになる

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核磁気刺激法はもう機械そのものの販売を伸ばして開発資金を回収しないといけないのだろう。
そのための販売促進ビデオだったのだろう。

ずっと昔の反省は、ただ遠くでこだましている。