脱経済成長vs新経済成長

2012年正月番組を眺めていると
原発問題と関連して
脱原発といえば脱経済成長につながる話が一方であり
その他方では新しい経済成長のためにどのような技術革新がありうるか
などの話題が取り上げられていた

具体的なエネルギー技術とかの話もあり
また一方で社会システムの革新の話もあり
既存の技術の蓄積をどのように利用するかとか
どのように海外展開するかとかの話が出ていた

そんな話はやり尽くしていて
方法論として良い悪いよりも
偶然の要素で成功するか失敗するかがあるだけのような気がする

さっさと海外に工場を移転して仕事をしたほうが国内の労働需要も伸びたとかそんな話
そんなのも原理的にはそうは行かないんだから無理を行っていると思うが

金融工学とかITとかグリーンエネルギーとか
普通考えてそのような路線なのだろうが
その構想力で日本がたくましく進んでいくには
決定的に欠如がある

アメリカ流の規則を受け入れて仕事をする限り
アメリカに有利で日本に不利なんだろうと
思うわけだ

ハンディのついた競争にも勝ってしまえばいいけれども
なかなかそうは行かない
負けるようにハンディをつけるのだから

そんなこんなでもうウンザリなので
脱経済成長でどうか、成長ではなくて幸福だとか
「足るを知る」みたいな話にも進む

きりがないだろうと反省しても
資本主義は経済成長を必要としているし
すでに織り込んでいるわけだから仕方が無いのだろう

未来のために投資する行為は
やはり経済成長が前提とされていなければ
難しいだろう

そして成長を放棄した経済圏は
成長を織り込んで進む経済圏に負けてしまう

困ったものだ

足るを知る経済を生きるには
結局警察とか防衛の問題についての経済負担をまず解決しなければならないはずだろう