とっても素朴に考えると
人間の行動レパートリーはそんなに多いわけではない
誰でも持っている行動レパートリーは何かと言えば
最初の養育者との関係である
多くは母親
そうでなければ祖母とかおばさんとか
子供の頃の方が脳の可塑性が高いので学習可能である
年を取ると新しい行動パターンを学習することができなくて
既存のもので間に合わせることが多くなる
すると環境との不適合が発生して年寄りと言われる
いつまでも古い歌を歌うとたとえられる
男性と言えば父親しか思い浮かばない女性は
男性との関係が父親関係を基本とするようになる
兄弟がいればその要素が加わる
女性は母親に似ているものだと思っている男性は
女性関係については母子関係を基本に考える
このあたりは分かりやすいのだけれども
たとえば女性が「この男性は、過去の女性との行動パターンを使って私ともつきあっているのだろう」
と考えているとすると、
「結末も同じだろう」と考えやすくなる
実際にどのような行動パターンを使っているかではなくて
相手が抱く「この人はどの行動パターンを使っているのか」のイメージが
大きな問題になる
酒を飲ませれば、その人の行動パターンのいくつかをサンプリングできる
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人間は困難に直面してだんだん対応がまずくなると言うのも当然であり
だんだん古くて有効性の低い行動パターンを使うようになるのだと思う
行動パターンを変えるだけ状況は悪化するという
可能性がある