中井久夫先生のお話の中に
統合失調症のタイプの人の特徴として兆候認知型の特性があげられるのではないか
という話題がある
極めて勝手に敷衍すると
探偵などはそんな感じだろう
少ない手がかりから
結論を出そうとする
点が3つくらいあれば犯人はキティだと言うことさえある
たいていは最悪の事態を想定する
一方でその対極にいる人は
何事があってもそもそも予想もしない、想像しない、心配しない
現在の流行で言えばスキーマが違う
最近の話で言えば放射線問題
自分の体験から確実に言えることは極めて少ない中で
つまりempiricalな態度を取ることが困難な中で
各自の内的スキーマを
のびのびと発揮させていたように思う
現代社会ではおおむね、
多すぎる情報のどれを捨てるか、どれを残すかの方が問題なので
兆候型認知を発揮する場面は少ないのかもしれない
そのことと統合失調症の症状の内容が変化していることと
関係があるように思う