人間の本能は一部壊れている
壊れているから後天的に学習する余地が大きくて
環境変化に適応しやすいし
遺伝子が変化しなくても生存確率を高くすることができる
と言われる
過食嘔吐という症状はなかなかの難物であるが
全部とは言わないが一部は後天的な学習によるもので
過食嘔吐は原発性の障害ではなくて
続発性の、症状の発現のしかたとして学習した結果であると思われる例もある
時代が違えばその時代なりの
流行とは言わないが、ふさわしいしかたで悩むのだろう
その背景となる病理はさまざまで
いろいろな原因があるが
悩み方の一つとして
過食嘔吐にはまりこんでいるような気がする
当たり前の意見のようだが
そしてそれでは全く問題は原点回帰で一から出直しではないかと言われそうだが
実際そのようだ
私自身30年前の意見に戻ってしまった
倒錯した言い方であるが
過食嘔吐を治すには
治りそうな人を最初から選ぶのがコツである
中学入試で秀才を集めれば
そのうち医学部にたくさん行くだろう
それを良い教育と呼ぶものかどうか疑問がある
ーー
一部症例には薬剤が著効する
それもまたかなりの不思議である