大量飲酒がアルコール依存症へと変わる一線は、どこにあるのだろうか。これを断言することは難しいが、飲酒が問題になるときを判断するための一助として、米ジョージア・リージェンツ大学のWilliam Jacobs氏がアルコール乱用または依存における5つの主な徴候を挙げている。 アルコールへの高い耐性。これは飲酒量が増加することを意味する。耐性の高い人は明らかな中毒徴候を示すことなく、他の人よりも飲み過ぎてしまう可能性がある。 飲酒をしていないときの離脱症状。症状として、不安、震え、神経質、発汗、吐気・嘔吐、不

 大量飲酒がアルコール依存症へと変わる一線は、どこにあるのだろうか。これを断言することは難しいが、飲酒が問題になるときを判断するための一助として、米ジョージア・リージェンツ大学のWilliam Jacobs氏がアルコール乱用または依存における5つの主な徴候を挙げている。
アルコールへの高い耐性。これは飲酒量が増加することを意味する。耐性の高い人は明らかな中毒徴候を示すことなく、他の人よりも飲み過ぎてしまう可能性がある。
飲酒をしていないときの離脱症状。症状として、不安、震え、神経質、発汗、吐気・嘔吐、不眠、過敏性、抑うつ、疲労、頭痛、食欲不振がみられる。生命を脅かす可能性のある離脱発作がみられる人もいる。
飲酒に時間、エネルギーを費やし、それが生活の中心となる。そのため、その人にとってかつて重要だった活動に費やす時間が減ることが多い。
仕事のトラブル、結婚やその他の人間関係への障害、健康障害など、悪影響が出ても飲み続ける。
やめたくても飲酒をやめたり、減らしたりすることができない。
 自分や知り合いに上記のようなアルコール中毒の徴候がみられた場合は、かかりつけ医に相談したり、専門医のカウンセリングを受けたりすべきだという。米国では、アルコール乱用またはアルコール依存の患者数は1,700万人にのぼる。
 Jacobs氏は、「長期のアルコール摂取は、脳を含めあらゆる臓器に害を及ぼす可能性がある。アルコール乱用はキャリアや財力、感情の安定を損ない、家族や友人にも悪影響を及ぼしうる」と述べている。
HealthDay News 5月5日