“ 阿川佐和子の本に、 「女同士の絆はもろい。女友達が長続きしないと言われることを、私はまんざら的外れでないと思っている。女は、男のように、暇さえあれば引き出しの中から『過去』という思い出を引っ張り出し、ウジウジぐずぐずロマンチックな気分に酔いしれるような動物では決してない。それよりも、間近に迫った、些細かもしれないが、ややこしくも腹立たしい問題を、どう乗り越えるかに全エネルギーを注ぐ(注ぎたがる)生き物だ。 過去においてどんなに共鳴したとしても、今現在、共有する、あるいは共通のグチを言い合うことので

阿川佐和子の本に、
「女同士の絆はもろい。女友達が長続きしないと言われることを、私はまんざら的外れでないと思っている。女は、男のように、暇さえあれば引き出しの中から『過去』という思い出を引っ張り出し、ウジウジぐずぐずロマンチックな気分に酔いしれるような動物では決してない。それよりも、間近に迫った、些細かもしれないが、ややこしくも腹立たしい問題を、どう乗り越えるかに全エネルギーを注ぐ(注ぎたがる)生き物だ。
過去においてどんなに共鳴したとしても、今現在、共有する、あるいは共通のグチを言い合うことのできない女友達には、さして関心を示さない。そして、女の友情は、自らの人生の変遷とともに移り変わっていくのである。」
と書いてあった。
確かに男というのは青春時代の思い出だけで死ぬまで酒を酌み交わし、肩を叩きあいながら友情を育める種族だ。
ウジウジぐずぐずロマンチックな気分に酔いしれるのが大好きなのだ。